[アップデート] DynamoDB の継続的バックアップの保持期間が 1日から35日の間で設定可能になりました

[アップデート] DynamoDB の継続的バックアップの保持期間が 1日から35日の間で設定可能になりました

Clock Icon2025.01.08

こんにちは!クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)です。

DynamoDB の継続的バックアップ(ポイントインタイムリカバリ)の保持期間が 1 日から 35 日の間で設定可能になりました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2025/01/amazon-dynamodb-configurable-point-in-time-recovery-periods/

アップデート内容

アップデート前までは、継続的バックアップの保持期間は一律 35 日でした。

最大 35 日前までの特定時点に復元できる機能は大変魅力的ですが、「バックアップは X 日とする」といったコンプライアンス要件や規制要件を満たせない(バックアップを取りすぎる)ケースが気になります。

今回のアップデートで上記の要件に満たせるよう、継続的バックアップの保持期間が設定できるようになりました。

やってみる

それでは、やってみましょう。

API Changes を見ると RecoveryPeriodInDays が増えた模様です。

client.update_continuous_backups(
    TableName='string',
    PointInTimeRecoverySpecification={
        'PointInTimeRecoveryEnabled': True|False,
        'RecoveryPeriodInDays': 123
    }
)

https://awsapichanges.com/archive/changes/0e3c33-dynamodb.html

まずは新規構築した DynamoDB テーブルの PITR 画面を見てみます。

編集をクリックします。

2025-01-08 at 10.32.14-テーブルを表示  Amazon DynamoDB Management Console  DynamoDB  ap-northeast-1.png

普段のポイントインタイムリカバリの有効化オプションに加えて、 バックアップリカバリ期間 が増えていました。

2025-01-08 at 10.33.38-ポイントインタイムリカバリ設定の編集  Amazon DynamoDB Management Console  DynamoDB  ap-northeast-1.png

保持期間が 7 日に設定できていますね。

2025-01-08 at 10.35.18-テーブルを表示  Amazon DynamoDB Management Console  DynamoDB  ap-northeast-1.png

ドキュメントによると、既存のテーブルも修正できるようです。

You can edit the PITR setting on your table and change the recovery period. If you change the recovery period and increase it to a value higher than previously set, your EarliestRestorePoint will not change immediately. Since the recovery period is a rolling window, DynamoDB will continue to take automatic backups until the new increased period reached. If you change the recovery period and decrease it to a value lower than previously set, your EarliestRestorePoint will immediately decrease to match you recovery period, and any continuous backups that fall outside of the new set value will not be recoverable. .

https://docs.aws.amazon.com/amazondynamodb/latest/developerguide/PointInTimeRecovery_Howitworks.html#howitworks-pitr-editing

ちょうどいいところに PITR を有効にしたテーブルがあったので変更してみます。

2025-01-08 at 10.38.54-テーブルを表示  Amazon DynamoDB Management Console  DynamoDB  ap-northeast-1.png

保持期間をデフォルトの 35 日から 7 日に変更してみます。

注意書きに最も早い復元ポイントが短くなる旨が記載されていますね。

2025-01-08 at 10.40.20-ポイントインタイムリカバリ設定の編集  Amazon DynamoDB Management Console  DynamoDB  ap-northeast-1.png

変更を保存をクリックすると、さらに念押しされました。更新をクリックします。

2025-01-08 at 10.41.49-ポイントインタイムリカバリ設定の編集  Amazon DynamoDB Management Console  DynamoDB  ap-northeast-1.png

ドキュメントの通り、直ちに最も遅い復元日が直ちに変更されていますね。

2025-01-08 at 10.42.58-テーブルを表示  Amazon DynamoDB Management Console  DynamoDB  ap-northeast-1 2.png

復元画面も 最も遅い復元日 に変更されています。

2025-01-08 at 10.46.19-バックアップの復元  Amazon DynamoDB Management Console  DynamoDB  ap-northeast-1.png

コスト

継続的バックアップ保持期間によって、コストメリットはあるのか?が気になったので調べてみました。結論、PITR は DynamoDB のテーブルサイズに基づいて課金されるため、コストメリットは薄いと思います。

DynamoDB の PITR に対して発生する料金は、PITR が有効になっている各 DynamoDB テーブル (テーブルデータおよびローカルセカンダリインデックス) のサイズに基づいて決まります。DynamoDB では、PITR が有効なテーブルのサイズが毎月継続的にモニタリングされ、バックアップ料金が決定されます。課金は、各テーブルの PITR が無効になるまで続きます。
アジアパシフィック(東京)
USD 0.228/GB-月

https://aws.amazon.com/jp/dynamodb/pricing/on-demand/

まとめ

以上、「継続的バックアップ(ポイントインタイムリカバリ)の保持期間が 1 日から 35 日の間で設定可能になりました。」でした。

特定のコンプライアンス要件に満たしながら、 PITR をしたいケースにはぴったりなアップデートですね。

このブログがどなたかの参考になれば幸いです。

クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)でした!

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